産業廃棄物処理の会社訪問記。

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産業廃棄物処理の会社訪問記。

~小江戸川越のこだわり工務店だより~

2021/07/13 産業廃棄物処理の会社訪問記。

いつも頼んでいる会社とは違うのですが、「見学しませんか?」とお誘いいただいたので産業廃棄物処理の会社へ見学に行ってきました。初めての経験です。

 

 

入間郡三芳町上富の石坂産業株式会社さんです。

メディアでもたびたび取り上げられるこの会社、父親から継いで娘さんが社長をされています。

娘さんが継いでから会社が大きく変わったようですね。

随所に女性目線や一般常識目線が垣間見られますし、とても近代化されていて、見学コースもつくられています。

こういったいわゆる産廃業者さんは、全国的にもまず無いのではないでしょうか。

意外と当社から近いですね。

 

 

あの隈研吾さんも見学にいらしたとのこと。

 

 

昔は会社前の狭い公道に入場待ちのトラックがズラリと並んで苦情が絶えなかったそうです。

今では社有地に整然と待機、順序良く入場します。

 

 

石坂産業さんのような産業廃棄物処理の会社は、集めた廃棄物を手間をかけて分別し、いかにリサイクルして再資源化するかに注力しています。

地球環境に関わり、人類が未来永劫良い環境の中で生活していけるようなカギを握る重要な仕事ですね。

我々住宅を建築する会社の場合、主に建て替え時の古家の解体時の廃棄物処理と

新築時の現場から出る端材などの廃棄物処理でお世話になります。

ですので、そういった現場で出た廃棄物がどのように処理されていくかを知ることは大事です。

住宅業界にいる人間でも廃棄物処理の実態は意外と知らないのではないでしょうか。

 

 

上の重機はエンジンではなく電気で動く電動重機です。初めて見ました。上から電線が垂れていますね。

世の中のほとんどの重機は軽油燃料などのディーゼルエンジンで動くので大きな音(騒音)と排気ガスがつきものですが、電動はそれが無いです。

石坂産業さんの場合、当初は電気の方が化石燃料よりランニングコストが安くなるからと採用したらしいのですが、東日本大震災以降、東京電力の電気代が上がり、今ではむしろ電気の方が高くなっているそうです。

結果、今では排気ガスが出ず、音も静かなクリーンな重機という利点で運用しているそうです。

こんなところでも東京電力の電気代値上げの影響が出ているのですね。

家も出来るだけ電気を買わない、使わない家をスタンダードホームは目指しています。

 

 

産業廃棄物処理の会社はあまたありますが、ここまでしっかり見学させてもらえるところ、社外の人に広く知ってもらうことに力を入れている会社は無いのではないでしょうか。

ちなみに廃棄するプラスチックの量で日本は、世界で3番目に多いのだそうです。その主な中身はペットボトルと弁当の容器だそうです。

産業廃棄物も、一般の家庭ごみも、混ぜればゴミで、分別すればリサイクルされ資源となります。

なので、我々普段の生活も、極力分別してからゴミとして出すことが、重要ですね。

最低限、各市町村の決められた分別方法を守ることが大事ですし、結果コストも安く済み、環境にも良いです。

分別しないとか、ましてポイ捨てとかはあり得ませんね。

 

 

こういった産業廃棄物処理の会社は、手間をかけて、分別しつくします。

こうして分別していった廃棄物は、ほとんどリサイクルにまわり、再利用されます。

ちなみに、あらかじめ分別してここへ持ち込めばその分安く引き取ってもらえますが、混ぜて持ち込めばその分処理費用も高くなります。

当たり前ですね。

 

 

この石坂産業さんは、廃棄物処理メインの会社なので、廃棄物を現場から回収するためのトラックは基本持っていません。

そこは解体業者さんや運搬会社さんが担って、現場からここへ持ち込みます。

ですので住宅会社はこの石坂産業さんと直接契約するわけではなく、解体業者さんや運搬業者さんなどと契約し、現場の廃棄物を処理してもらうのですが、大手ハウスメーカーさんなどはあえてここ石坂産業さんを指定している会社もあるそうです。そのことが家を購入する一般消費者へのアピールになるとの判断だそうです。

 

 

これからは、我々住宅建設業者も建てることだけを考えるのではなく、業務の中で出る廃棄物にまで気を配ることが求められる時代が来ています。

古家の解体で言えば、きちんと分別して解体し、石坂産業さんのようにちゃんと処理してくれるところへ持ち込んでくれる解体業者さんに発注し(いい加減な解体業者さんへ発注すると、先日の熱海の土砂崩れの原因のように、違法に埋め立てられたりします)、新築現場で言えば、出るごみを少なくし、出ても分別して極力リサイクルしやすいようにすること、そして建てた住まいが、将来解体することになったときも、出来るだけ解体しやすく、かつリサイクルしやすい建て方、材料の住宅を建てることまで考えていかなければいけない時代になってきました。

 

 

ちなみに今人気の現場発泡の断熱材は、施工するとまわりの木材に密着する材料なので、将来家を解体して木材等をリサイクルする場合、木材と断熱材を分別するのがとてつもなく手間がかかるそうです。

そうなると恐らく処理費用だけでなく解体費用も上がるのではと思います。

 

 

産業廃棄物の分野は、我々プロ相手で、一般の方は直接関りはありません。

しかしここ石坂産業さんは、まわりがちょっとしたパークになっていて、お子さん連れが来ても楽しめる穴場的公園があります。

 

 

上の機関車、一般の方が親子などで乗ることが出来ます。

我々業者向けではありません当たり前ですが。

これに作業服のごっついおっさんたちが連なって乗っていたら、間違いなく閲覧注意画像になってしまいます。

 

 

こんなおしゃれなショップもあります。さすが女性社長の目が行き届いてますね。

普通、産業廃棄物処理の会社で、こんなおしゃれなものはまず作れません。断言できます。

 

 

レストランもあります。かなりおしゃれでゆったりしています。

 

 

自社の農地で野菜も作って、パンも焼いて、自社レストランで提供しています。

 

 

昔も今も近隣から嫌われ気味の産業廃棄物処理の会社ですが、ここ石坂産業さんは、今では逆に、まわりの地主さんから土地を使ってくれと言われるそうです。

それくらい地域から好意的に見られているようです。

さすが隈研吾さんが訪れるくらいの会社は違いますね。

今回、とても勉強になりましたし、新築の家で使う材料についても、以前から迷っていた問題でひとつ、解決の糸口が見つかりました。

とても有意義でした。

 

(各写真は石坂産業さん許可のもと、掲載しています)

 

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