脱エアコン！脱ストーブ！

冬、外の気温は常に変化しています。

天気によって、時間によってなどなど。

それに伴って室内の温度もまた、変化しています。

断熱性能・気密性能が低ければ低いほど、

より外の気温の影響を室内は受けます。

そうした室内外の温度変化に対して

安定して快適な室内温度を確保するために

今までは主に電気や灯油などのエネルギーによって

稼働する設備機器によって、

一定の室内温度を保っていました。

今でも大部分の住まいはそうだと思います。

エアコンを設置する、灯油ストーブを設置する等々。

多少費用はかかっても

とても取り入れやすく、ある意味最もわかりやすく効果が表れ

快適な住まいを実現できていました（実際は必ずしもそうではありませんが）。

それに引き換え、断熱気密の性能を上げることは

費用がそれなりにかかる上に、すぐには実現できないこと、

それにそもそも断熱気密を重視した考えが、

まだまだ広く一般には知られていないことも

普及していない大きな原因ではないでしょうか？

今でもまだ、その意識はかなり低いのではと思っています。

加えて、日本は設備機器の進化は非常に目覚ましく、

かつ世界的に見ても高性能なものが多く

メディアでもたくさん宣伝がなされているので

暖房機やそれを扱う総合電機メーカーへついつい

興味がいき、実際の購買行動へとつながっていってしまう、

そんな感じがしています。

国は断熱気密性能を上げることは推奨してても

高性能な設備機器を採用することは特に推奨していないのにです。

でももう、そういった設備機器重視で

快適な室内環境を実現する時代は

我々はもちろんのこと、意識の高い住まい手からも

支持を得られなくなってきています。

そういった設備機器は必要最小限に抑える。

常になにがしかのエネルギーを無尽蔵に消費して

延々と光熱費を払い続けていくことの

家計への負担だけでなく、やがては枯渇するかもしれない資源や

温暖化に代表されるような地球環境の悪化へのデメリットなども

じわじわと意識の高い住まい手に広まってきています。

ですから同じ快適な室内環境を得るためには

住まいの躯体性能、具体的には高断熱高気密化が

欠かせず、初期投資としての費用は若干かさむにしても

長い目で見たときの、設備機器に頼らないことの

費用的、環境的、心理的メリットは

特に将来のことも考えたとき、計り知れません。

住まいを考えたとき、

是非とも省エネ化、高断熱高気密化された住まいを

資産価値の高い住まいを

検討していただければと思います。

お子さん方の将来のために、日本、そして地球の将来のためにも。